革新的なラーニングテクノロジーを発掘する「ラーニングイノベーショングランプリ2024」で特別賞「EduDX賞」が決定
株式会社イーラーニング(本社:東京都港区、CEO:松崎 剛)がスポンサーを務める「ラーニングイノベーショングランプリ2024」の各賞が決定し、2024年7月17日、東京国際フォーラムにて受賞者プレゼンテーションおよび表彰式が行われました。
株式会社イーラーニングが提供する特別賞「EduDX賞」には、実践的な取り組みが高く評価され、大分県立大分舞鶴高等学校 Dit-Lab. (伊藤 大貴先生)の『「データ駆動型探究活動」に導く統計分析Webアプリケーションの開発』が選ばれました。
「ラーニングイノベーショングランプリ」とは
「ラーニングイノベーショングランプリ」とは、学習・教育方法やスタイル、革新的なラーニングテクノロジーを発掘し、新たな学習・教育環境を提案することを目的とした賞です。高等教育機関(大学・大学院・高等専門学校等)の研究室(チーム)を対象に、ラーニングイノベーションコンソシアム(LIC)が、2016年度より開催しています。一般社団法人教育システム情報学会(JSiSE)、特定非営利活動法人デジタルラーニング・コンソーシアム(DLC)との共催で、産学連携を目指しています。
「EduDX」とは
「EduDX(エデュディーエックス)」とは、当社が提唱する「Education(教育)」と「Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)」を組み合わせた造語です。「教育のデジタル化を通じて、教育プロセス、環境、体験を刷新し、教育の質向上と平等な教育機会の実現を目指す活動、プロセス、概念、枠組みを指します。
当社は、20年以上にわたるeラーニング事業で培った経験や知識、ノウハウを結集させ、新たな研究に取り組み、その成果を社会に還元することを目的として「EduDX lab.Asia(エデュディーエックス ラボ アジア)」を創設しました。
「EduDX」を推進することで、SDGsの「質の高い教育をみんなに」という目標の達成を目指しています。
「EduDX賞」受賞研究
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https://ligp.gingerapp.co.jp/
「EduDX賞」審査講評
デジタル人材の不足という社会課題に実践的に取り組んでおり、当社が推進する「EduDX」に繋がる素晴らしい研究でした。DXの推進において、データサイエンティストは必要不可欠な存在です。1人1台端末が実装された教育現場において、環境や操作スキル、授業スキルに依存しない統計教育を実現できるこれらのWebアプリケーションは、データサイエンスを学ぶ高校生を支援する強力なツールだと思いました。将来的には、さらに多くの高校で取り入れられること、また教員の教育のためにも活用されることを期待しています。
「EduDX賞」受賞者の伊藤 大貴先生からのコメント
この度は、「『データ駆動型探究活動』に導く統計分析Webアプリケーション」を評価していただきありがとうございます。高校の情報科目を担当する教員として、「学んだ力を活かせるような環境を提供したい」「統計やデータサイエンスをもっと身近な存在にしたい」という思いで開発・検証を行いました。
学習指導要領の変遷に伴い、「統計」の重要性が増していく中、①教員の指導時間の不足②学びを転移させる環境の欠如、この2点について大きな問題意識を抱えています。これからの社会を生きる子どもたちは「データを活用する力」が必要であると思っています。
しかし、「データ」を「科学的な根拠」に昇華させるためには統計的な見方や考え方が必須であり限られた時間の中で効果的な学びを行う指導や支援が求められます。しかし、共通テストや他の領域の学びの時間等、多角的な視点でカリキュラムを検討したとき、時間的、物理的、環境的な要因を排除することが困難であると思いました。
そこで、統計や(機械学習等を含む)データサイエンスを学び、活用する場面を一人でも多くの人に提供するために、2つのWebアプリケーションを開発しました。生徒の学びに少しでも変革を起こすことができれば幸いです。
株式会社イーラーニング様より、過分なる評価をいただいたことを大変光栄に思います。今後の教育にさらに貢献できるよう、引き続き改善と精進を重ねてまいります。
私の研究に興味をお持ちいただける方がいらっしゃいましたら、ぜひご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
「ラーニングイノベーショングランプリ2024」の詳細はこちら
https://ligp.gingerapp.co.jp/
受賞者の伊藤大貴先生のインタビュー記事はこちら
https://www.e-learning.co.jp/news-topics/nt20240808_1