とあるエンジニアのアウトプット
入社して1年数か月、IT業界には20年以上様々な企業を転々としているいわゆるベテランエンジニアと呼ばれる部類のものです。
イーラーニング社では、サーバ構築や運用、保守、サポートを担当しています。
ITインフラ仕事はとても地味で成果が見えないものですが、自動化などの効率化やセキュリティ強化など安定して運用出来る環境整備などをしています。
日々是改善です。
アウトプットしないのは知的な便秘
さて、エンジニアブログも第2回目。
前回は情報収集、いわゆるインプットの一例でしたが、今回は対になるアウトプットについて記していきたいと思います。
こうして書いてる筆者自身もアウトプットについては、全然足りていないと実感しています。実感してるからこそ、言語化して筆者自身にも言い聞かせる感じで綴っています。
前回、情報収集のアンテナを増やすために、勉強会などに積極的に参加してる旨を書きました。その勉強会など外部の同業者と交流しているうちに、凄いなと思うエンジニアたちは皆何かしらアウトプットをしていました。
その凄いエンジニアたちは口を揃えて、「アウトプットしないのは知的な便秘」というのです。
摂取するだけで、出さないのは不健康だな。シンプルにそう思い、感銘を受けました。そして、手軽なところからアウトプットを始めてみて実際に体感することにしたのです。
今回は筆者の体感に沿った形でアウトプットについて綴ってみたいと思います。
手始めにブログから
かなり昔であれば、インターネットに自由に投稿するとなると自分のホームページを持たないとならない時代もありました。
が、今は様々なブログサイトがあり、エンジニア向けのサイトなどもあり、気軽にブログという形態でアウトプット出来ます。
PCのローカルにメモという形でアウトプットをせっせと貯めこんでいる方もかなりいると思いますが、その一部をブログとしてインターネットの海に投稿してみてはいかがでしょうか?
いちエンジニアのサイトなんて誰も見ていないと思うかもしれませんが、意外にニッチな内容でも色んな方の目に留まり、コメントとしてこの方法の方がいいよとアドバイスされたり、海外の方から英語に翻訳してくれないか?と打診があったりとアウトプットすることによる新たな刺激は面白いです。
アウトプットすることで、自分の投稿内容が誰かの役に立っているという刺激は学習意欲も刺激します。あと気軽に投稿した内容でもアドバイスなどの別の切り口の刺激でより効率的な技術に発展したりもします。
エンジニアの間では、年末の時期になると様々なテーマで12月25日まで毎日書き綴るアドベントカレンダーブログ企画というもので盛り上がってたりもします。
筆者もLinuxやAWSで投稿したこともあり、イベントなので目に付く機会も多くやりがいがあるので『まずはやってみる』ことをオススメします。
15分でひとつのテーマを語るライトニングトーク
筆者は外部勉強会に盛んに参加するほか、社内勉強会の講師やライトニングトークによる発表などを経験してきました。ブログは文章ですし、何度も推敲して練り直すことは可能で、更にはあとから修正することも容易です。
ですが、講師やライトニングトークは決まった時間内で、リスナーにある程度正しい情報を伝える必要があり、準備と度胸が必要になってくる一発勝負です。
講師はある程度経験を重ねたり、講師を実施する内容についてある程度煮詰める必要があり、ハードルが高いですが、ライトニングトークとなると10枚以内のスライドを15分程度で語り切るので度胸さえあれば切り抜けられます。
人前で発表するという行為はやったことがある人間にとっては通過点でしかないと思いますが、やったことがない方々にはかなりハードルが高く見えることでしょう。
準備としては話すネタを資料に纏めることもありますが、話す内容をスクリプトとして纏め、実際に時間を計って話してみて時間内に収まるか?、話す内容はわかりやすいか?、話し方はリスナーに聞き取りやすいか?などなど色々なことに注意しなければなりません。
しかし、人前で発表するという経験はその後のエンジニア人生においても自信になりますし、そういった度胸をつけておくことは損じゃないです。
最初は内輪だけでもいいですから、ライトニングトークや発表というアウトプットを経験してみるのはいかがでしょうか。
社内から社外コミュニティへ
筆者は残念ながら社外勉強会など社外コミュニティで登壇者や講師の経験はありません。ですので、筆者自身も次のステージへいつかはとは思っている状態です。
しかし、全社集会にて自分たちの成果を数百人の前で30分ほど発表する経験をしていたり、社内勉強会で数十人を相手に講師を務めたりしたことはあります。
その経験と社外コミュニティの勉強会で知り合ったエンジニアたちや元同僚が成長して社外勉強会でライトニングトークをしている様子を見たり話したりしているとチャレンジすることは人生においてとても豊かな経験を積めるものだと実感します。
アウトプットすると必ずそれをインプットする方々がおり、懇親会などでそのリスナーたちとの交流も生まれます。エンジニアとして成長していく上でその経験はプラスにしかならないなと実感しています。
アウトプットすることで、自分のアウトプット内容も研ぎ澄まされていきますし、様々な刺激を受けて、更なる発展もします。プラスの効果しか生まないなと思います。
皆様もPCのローカルに大事に保存しているテキストをインターネット上のブログサイトなどに投稿から始めてみてはいかがでしょうか?
作業メモ的な内容でもいいですし、単に学習している内容でもよいですし、躓いて悩んでいる内容を率直に書き綴ってみてもいいと思います。
アウトプットすることで双方向の流れが生まれ、相乗効果が期待できるからです。
千里の道も一歩から。
まずはとにかく始めてみることです。
筆者自身の経験や感覚的なことをつらつらと書き綴ってみました。
でも、どこかひとつでも皆様の参考になれば幸いです。
今回はこの辺で。