【Moodle公式：翻訳】MoodleMoot Global Day 3: AI、パーソナライゼーション、学習における障壁の打破

Moodle公式認定プレミアムパートナーとしてMoodle HQ(本部)の情報を翻訳してお届けします。

【翻訳】

2024/10/25 Barnana Sarkar

MoodleMoot Global 2024の幕が閉じ、私たちは深い洞察、革新的なブレークスルー、そして私たち全員を結びつけた素晴らしいコミュニティ意識に満ちたこの3日間を振り返っています。今年のイベントは、学習、コラボレーション、そして教育の未来を形作るという共通の情熱の祭典でした。教育者であれ、教育デザイナーであれ、テクノロジー愛好家であれ、私たちは皆、この先にある可能性に触発されて帰ります。

基調講演：フェルナンド・バレンズエラ「拡張された知性、あるいは技術革命と人間の進化との出会い

教育テクノロジーの世界的リーダーであるFernando Valenzuela Migoya氏（Edlatam Alliance）による開会基調講演「拡張知能（Augmented Intelligence）」： 技術革命と人間の進化の出会い」は、会議3日目全体の舞台を整えました。教育、金融、テクノロジーの分野で30年以上の経験を持つFernando氏は、20カ国以上で変革を推進し、2022年にはEdTech Digest誌の「Global Visionary of the Year」に選ばれるなど、高い評価を得ています。基調講演でFernando氏は、AIが人間の知性に取って代わるものではなく、私たちの能力を高める強力なツールとして、学習と仕事の風景をどのように再構築しているかを紹介しました。彼は、この拡張された知能の新時代は、批判的思考、創造性、適応性を培うことを私たちに課していると述べました。

AIがルーティンワークやデータ処理を処理するようになるにつれ、我々の役割はデータを解釈し、十分な情報に基づいた意思決定を行い、我々が創造するソリューションにおいて倫理的慣行を確保することへとシフトしていくとFernando氏は指摘します。彼は、新しいアプローチを想像するためには創造性が不可欠であり、人間とAIの間でも、学際的なチームの間でも、コラボレーションがさらに重要になると強調しました。彼の基調講演は、私たちがこの進化の単なる目撃者ではなく、AIが私たちの教育システムや職場にどのように統合されるかを形作る責任を負う積極的な参加者であることを思い出させてくれました。

言語の壁を破る： Moodle用AI翻訳プラグイン

私たちの心に強く響いたセッションのひとつは、Isaac Manzi氏（GIZ）とSamuel Rutunda氏（Digital Umuganda）によるMoodle用AI翻訳プラグインのプレゼンテーションでした。この画期的なプラグインは、デジタル教育をより包括的なものにするために不可欠な一歩であり、特に、現地語でのコンテンツへのアクセスが制限されている地域の学習者にとっては不可欠なものです。AIを使って教材を英語からキニャルワンダ語に翻訳し、さらに他の言語にも拡大する計画で、このプラグインは何百万人もの学習者に新しい扉を開きます。

私たちが最も驚いたのは、NLLB200モデルを使用して構築されたこのツールが、コミュニティから提供されたデータを活用して翻訳精度を高めていることです。これは、オープンソース・テクノロジーとAIがどのように組み合わされ、教育における障壁を取り除くことができるかを示す完璧な例です。インストラクショナル・デザイナーや教育者として、私たちはローカライズされたアクセシブルな学習教材を提供することの重要性を理解しており、このプラグインはその実現に向けた大きな飛躍を意味します。AI主導の翻訳ツールをMoodleに直接統合することで、すべての人にとって、より包括的でパーソナライズされた学習体験を約束します。

ラーニングマップでパーソナライズされたラーニングジャーニーを作成

Judith Birke氏による「ラーニング・マップを使ってパーソナライズされたラーニング・ジャーニーを作る」というセッションは、この日のもう一つのハイライトでした。パーソナライゼーションがますます重視される教育状況において、ラーニング・マップ・プラグインは、生徒一人一人のニーズに合わせたユニークな学習経路をデザインするための貴重なツールでした。

Birke氏が実演したように、ラーニング・マップを使えば、教育者はダイナミックで柔軟な学習体験を創造することができ、生徒が自分の教育の旅をよりコントロールできるようになることで、生徒のモチベーションを高めることができる。このセッションでは、ゲーミフィケーションやリアルタイムフィードバックなどの要素を取り入れ、生徒のエンゲージメントを高めるためにこのプラグインを使用する実践的な戦略が紹介された。コースをデザインする私たちにとって、このような細かいレベルで学習をパーソナライズできる可能性はとてもエキサイティングです。

MoodleMoot Global 2024を終えて

イベントの最後には、ムードルパーティベストコスチュームコンペティションの優勝者が発表され、盛況のうちに幕を閉じました。E-leaning TouchのJean-Francois Le Cloarec、Nathalie Perrier Barcena、Arnaud Jezequelの想像力豊かでクリエイティブなコスチューム、おめでとうございます！

振り返ってみると、達成感と未来への興奮を感じずにはいられません。私たちは、新しいツールやアイデア、そしてデジタル教育で可能なことの限界を押し広げ続ける新たなエネルギーを持って、MoodleMoot Global 2024を後にします。

私たちは、来年イギリスで開催されるグローバルMoodleイベントで、学習とイノベーションの旅を続けることをすでに楽しみにしています！

3日目に向けて

2日目が終わり、MoodleMoot Global 2024の最終日への興奮が伝わってきました。最終日には、さらに多くの洞察に満ちたプレゼンテーション、実践的なワークショップ、そして、世界中のソートリーダーや仲間とつながる機会が約束されています。

3日目は、最先端のMoodle統合について深く掘り下げるにせよ、教育におけるグローバルなコラボレーションを促進する新しい方法を探求するにせよ、素晴らしいイベントの締めくくりにふさわしいものになるでしょう。

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